イタリアンシェフが教える、自宅でパスタを美味しく作る6つのポイント!
ciao‼︎
当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピと、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。
お客様からの声で圧倒的に多いのが、「お店で食べるような美味しいパスタを作れるようになりたい!」という、声です。
レシピ本や、ネットに作り方は書いてあるけど、実際使ってみるけどなんか違うんだよなー。という経験をした事がある人も多いはず…。
でも、いくつかのポイントを抑えれば彼氏のハートを鷲掴みにするような美味しいパスタが作れます‼︎
そこで、今回は自宅でパスタを美味しく作る為の6つのポイントをお伝えします。
1.オリーブオイルを豪快に使う。
レシピ本や、クックパットなどで、レシピを見て作る方が多いと思いますが、オリーブオイルの量が少ないと思います。
ちなみに僕は、一人前のパスタを作る時に、最初にフライパンに入れるオリーブオイルの量は大さじ3〜4くらい入れます。
オリーブオイルは、イタリア料理の命なのでケチらずに豪快に使いましょう。
そしてオリーブオイルは酸化するのも早いです。
高価なものだから少しずつ使いたい気持ちも分かりますが、せっかくの鮮度の高いオリーブオイルがどんどんと酸化によって劣化してしまうのも勿体無いです。
2.ニンニクにじっくりと火を入れる。
フライパンにオリーブオイルを入れて、ニンニクを入れます。その時にいきなり強火で火を入れてしまうと、表面だけ焦げて、中は生焼けになってしまって焦げた臭いとニンニン特有の嫌な味がします。
なので、弱火でじっくりと、ニンニクの中までしっかりと火を入れるのを意識しましょう。
見極めは、ニンニクの回りから出る泡が小さくなってきたら、中まで火が入った合図です。
3.食材の味をオイルに移す。
パスタの種類によって、アサリやエビなどの魚介が入ったり、パンチェッタや牛肉などの肉が入ったり、プチトマトやズッキーニなどの野菜が入ったりと、色々なバリエーションがありますが、火の通りにくいものからフライパンに入れていき、その時に、しっかりとオイルに食材の香りを移していくイメージで、焦らずにじっくりと火を入れてあげましょう。
手を、団扇がわりにして自分の方へ扇いであげて、食材の香りがして来たら良い頃合いです。
4.茹でるお湯に対して塩は20%!
一般的にはお湯の量に対して、塩を入れる量は10%と言われていますが、これだとパスタに微かにしか塩味が入りません。
ソースと絡めた時に、パスタがソースに負けてしまいます。
パスタにしっかりと塩を効かせてあげると、ソースと絡めた時にバランスの良い味になります。
20%の量の塩を実際お湯の中に入れてみると、「こんなに入れるの⁉︎」と思うかもしれませんが、騙されたと思って試してみて下さい。
5.パスタをざるにあげて、お湯をきらない。
お家で作る時に、ほとんどの人がしてしまう行為だと思いますが、オススメしません。
何故かというと、お湯をしっかりきってからフライパンに入れると、完成時に水分が足らずに艶がなくてパサパサした状態の見た目も美味しくなさそうなパスタになります。
では、どうすれば良いのかと言うと、茹でている鍋から直接トングでパスタを掴み、水分がついたままのパスタをフライパンに入れてあげるだけです。とても簡単です。
(鍋から直接トングで掴みます。)
ちなみに茹で汁には、パスタから出たタンパク質や、小麦の香りが残っているので、お店では「パスタブロード」と呼び、パスタの仕上げに少量入れたり、リゾットにも使用します。
6.熱々で提供しない。
パスタは本来、パスタの小麦の香りを感じて、味わうもの。
ただ、熱々だとはっきり言って味が分かりません。
なので茹で上がったパスタをフライパンに入れて、火をつけて、ソースが絡まったらお皿に盛り付ける。その前に、30〜40秒程フライパンの中で箸やトングを使いグルグル回しながら、パスタの温度を下げます。
そうすると、湯気も少し収まり、温度が下がる事によりオイルが麺をコーティングして、艶が出てきます。
見た目にも美味しそうになります。食べ頃の合図です。
(菜箸やトングでグルグルと回しながら温度を下げる。)
余談ですが、お店によってはフライパンではなくて、ボウルの中でソースと絡めて温度を下げていくシェフもいます。
それだけ、熱々だと味が分からないという事ですね。
以上お家でパスタを作る時の6つのポイントでした。
料理を美味しくするのは、ちょっとしたコツです。
ぜひ、お試しくださいね。
作ってみたけどうまく作れなかったと言う方はコメント欄にご連絡下さいませ。
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記事を書いた人
古瀬 要(ふるせ かなめ)
湘南のイタリアンレストランで2年間シェフを務める。
その後、妻と長年の夢だった世界一周の旅に出る。旅のテーマは“食と農業” 。
各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。
旅は順調に進むも、出発してから9ヶ月目に妊娠が分かり帰国する。
レストランでの修行時代に、朝から晩まで働き続ける持続可能ではない働き方に疑問を抱いていたので、僕達らしい持続可能な働き方をしよう。と導き出したのが、料理とマッサージ(嫁はマッサージを生業としている)を融合したゲストハウスを作る事。
今はその夢に向かって日々奮闘中。