イタリアンが好き

イタリア料理を中心に、前菜、パスタ、ピッツァ、メイン料理のレシピと、プロのシェフが使うちょっとしたコツを書き綴るイタリアンシェフのブログ

ピッツァフリッタのレシピの紹介

ciao‼︎

 

当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピの紹介と、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。

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(pizza  fritta)

 

今回は、前回ピッツァ生地の紹介をしましたので、その生地を使った変わり種のpizza fritta(ピッツァフリッタ)の紹介です。

 

ピッツァ発祥の地ナポリでは、ピッツァ フリッタはソウルフードとして庶民から親しまれています。

 

冒頭の写真のように見た目はなんとも素朴ですが、その素朴な感じもイタリア料理らしい風貌です。

 

ピッツァフリッタは、大きな餃子のような形をしているので、はじめの一口は必然的に、端っこから食べることになりますが、この一口目で、生地のサクッと、モチッとした生地の食感と、小麦の香りを感じて下さい。

 

そして、一口、二口と食べ進み、中心部分に近づくにつれて熱々の具材と、たっぷりのモッツァレラチーズが顔を覗かせます。

 

中心部分まで食べ進んだ時は、まさに至福の時です。

トローリと伸びるモッツァレラチーズ、高温で加熱されたサルシッチャのジューシーさ、単調な歯ごたえにテクスチャーを加えるブロッコリー、味をグッと引き締めてくれる黒胡椒。

あっという間にナポリへ脳内トリップ出来てしまいますよ。

 

それでは材料と作り方です。

 

材料

・ピッツァ生地 1枚(80g)

ピッツァ生地のレシピはこちらからピッツァ生地のレシピの紹介 - イタリアンが好き

モッツァレラチーズ 30g(2㎝角くらいに切り分ける)

 ・サルシッチャ 40g

ブロッコリー 30g(小さめに切り分ける)

・粉チーズ 10g

・黒こしょう 適量

・塩 適量

 

作り方

1.ピッツァ生地を丸く伸ばす。

中心部分から指で外側に向かって、生地の中の空気を外側へ移動させるイメージで伸ばす。

半分側にすべての具材をのせる。

(のせる順番は特に気にしなくても大丈夫です。)

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(生地を伸ばして、具材をのせた所)

 

 

2.具材の乗っていない側の生地を、具材を包み込むようにして、生地を折りたたむ。

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(折りたたんだ所)

 

3.生地が重なり合ってるところを、しっかりとくっつけるように重ね合せる。

(この時点でしっかりと生地同士をくっつけないと、揚げている時に具材が出てきて悲惨な状況になります。)

 

 

4.200度以上に熱した油の中にピッツァを入れる。

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(油の中に入れると生地がどんどんと膨らみます。)

 

4.両面がきつね色に色づいたら、網に揚げて油をきる。

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(完成したピッツァフリッタ)

 

5.両端に軽く塩を振って完成。

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(分かりにくいですが、カットした断面です)

 

ポイントは、とにかく生地をしっかりと隙間が無いようにくっつける事。

隙間があったり、しっかりとくっついていないと、とろけたチーズが出てきて、油の中ではねます。

僕も何度もその経験がありますが、火傷して危ないので気をつけて下さいね。

 

あとは油を200度以上の高温にする事。高温で揚げる事で、短時間で揚げる事ができ、仕上りも軽い仕上がりになります。そして、サクッと、モチッとした食感になります。

 

言わずもがな、ビールとの相性は抜群です‼︎

 

それではbuon appetito♬

 

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記事を書いた人

古瀬 要(ふるせ かなめ)

 

湘南のイタリアンレストランでシェフを務める。

その後、妻と二人で世界一周の旅に出る。 旅のテーマは“食と農業”  。

各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。

旅は順調に進むも、9ヶ月目に妻の妊娠が分かり帰国する。

 

旅を通して、色々な国で、働く人をみて感じた、日本人の様に仕事一辺倒にならずに、(日本の飲食業の勤務時間の長さは異常で、持続可能ではありません。)仕事も遊びも心から楽しみ、人生を謳歌するスタイルに共感する。

 

今は、「脱・日本の飲食業の常識」を胸に、自分らしく持続可能な働き方を見つける為に日々奮闘中。