イタリアンが好き

イタリア料理を中心に、前菜、パスタ、ピッツァ、メイン料理のレシピと、プロのシェフが使うちょっとしたコツを書き綴るイタリアンシェフのブログ

イタリア料理の定番のピッツァを揚げた、揚げピッツァモンタナーラのレシピの紹介

ciao‼︎

 

当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピの紹介と、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。

 

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(pizza Montanara)

 

今回紹介するのは、イタリア料理の王道のpizzaを揚げた、モンタナーラ(Montanara)の紹介です。

 

ピザは焼いてあるものというイメージがあるので、ピザを揚げる⁉︎とびっくりされる方が多いですが、pizzaの本場イタリアのナポリや、プーリア州には、pizza fritta(ピッツァ フリッタ)、panzerotti(パンツェロッティ)と呼ばれる、ピッツァ生地を揚げた、揚げピザと呼ばれるピッツァもたくさんあります。

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(風光明媚なナポリ

 

全くの余談ですが、イタリアでは『ナポリを見てから死ね』 と言う言葉があるくらいです。

美しい街並みですね。

 

戻ります。

特にナポリでは、揚げピッツァ専門の屋台があったり、pizzeria(ピザ専門店)でも、揚げピッツァを食べる為に通う人がいたりと、まさにナポリソウルフードとして、人気のあるピザです。

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(pizza fritta専門店のフードトラック)

 

揚げピッツァの想像がつかないと思いますので、今回紹介するモンタナーラを、簡単に説明すると、まずピッツァ生地を高温の油でサッと揚げるので、油で重くならず、揚げ物とは思えないサッパリとした軽い仕上がりになっています。

一口食べると揚げ物の特徴のサクッとした食感と、ピッツァ生地のモチッとした食感が楽しめて、僕は大好きです。

 

そして、焼いたピッツァ同様、トマトソース、トロッと溶けたモッツァレラチーズ、バジルの香りが渾然一体となって口の中に広がり、生地のサクッと、モチッとした食感と、小麦の香りが広がって、ナポリに脳内トリップしてしまいます。

 

初めて食べた時の衝撃、感動は未だに忘れられません。

 

それでは材料と作り方です。

 

材料

・ピッツァ生地   1枚

(ピッツァ生地のレシピはこちら)

↓↓↓↓

ピザ生地のレシピの紹介 - イタリアンが好き

・トマトソース 適量

モッツァレラチーズ 適量

・バジル  適量

・粉チーズ 適量

・塩 適量

 

作り方

1.ピッツァ生地を手で伸ばす。

(麺棒で伸ばすと、生地の中の空気が抜けてしまって、油で揚げた時に膨らまないのと、食感が固くなります。)

 

2.油を200度以上まで温めて、ピッツァ生地を入れる。

 

3.キツネ色くらいの色がついたら、網の上にあげて、油を切る。塩を振る。

 

4.生地の上に、トマトソース、モッツァレラチーズ、粉チーズをのせて、温めておいたオーブンへ入れる。

 

5.チーズがトロッと溶けてきたら、オーブンから出し、お皿にのせてバジルをのせて完成。

 

ポイントは、生地を手で伸ばす事。

ピッツァを職人が伸ばす映像などを、見た事があると思いますが、必ず手で伸ばしていますよね。

 

そして、油をガンガンに熱くして生地を揚げた下さい。高温の油でサッと揚げるのが、軽く仕上げるポイントになります。

 

冒頭の写真のように小さめに作ると、コロコロとして可愛くて、パーティーなどでも、ゲストに楽しんでもらえます。

 

がっつり食べたい時は、もちろん大きめに作るのもありです。

 

今回紹介したのは、トマトソースなどを上にのせる揚げピザの紹介でしたが、他にも、サラミや、リコッタチーズ、フリアリエッリ、プロヴォローネチーズなどをピッツァ生地で包み込んで揚げる、揚げピザもあります。

 

また、違うバージョンの揚げピッツァも紹介しますね。

 

それではbuon appetito♬

 

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記事を書いた人

古瀬 要(ふるせ かなめ)

 

湘南のイタリアンレストランでシェフを務める。

その後、妻と二人で世界一周の旅に出る。

旅のテーマは“食と農業”  。

各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。

旅は順調に進むも、9ヶ月目に妊娠が分かり帰国する。

旅を通して、色々な国で、働く人をみて感じた、日本人の様に仕事一辺倒にならずに、(日本の飲食業の勤務時間の長さは異常で、持続可能ではありません。)仕事も遊びも心から楽しみ、人生を謳歌するスタイルに共感する。

今は、自分らしく、「脱・日本の飲食業の常識」を胸に、持続可能な働き方を見つける為に日々奮闘中。