イタリアンが好き

イタリア料理を中心に、前菜、パスタ、ピッツァ、メイン料理のレシピと、プロのシェフが使うちょっとしたコツを書き綴るイタリアンシェフのブログ

イタリア料理アンティパスト ナスのグリルマリネのレシピ

ciao‼︎

 

当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピの紹介と、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。

 

今回は、これからの季節に美味しくなるナスを使った、「ナスのグリルマリネ」です。

 

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(ナスのグリルマリネ)

 

南イタリアの野菜料理は、トマトは例外ですが野菜を単独で使うことが主流となっています。

 

野菜全般で言えることですが、ナスは収穫のピークを迎える頃は、凄まじい量で、毎日の様にナスが出来ます。

毎日の様にナスを食べないと、収穫量が多すぎて、消費しきらず腐らしてしまいます。

なので、他の食材と組み合わせていたら減っていきません。

だからこそ、食べ飽きずに美味しく食べることができる様に、ナスは色々な方法で食べられることが多いです。

イタリアではマリネ、グリル、酢漬け、少し驚きですがナスのデザートまでイタリアにはあります。

 

野菜の中でも、食べ方を色々と研究された野菜と言われております。

 

今日はそんな中でも、比較的簡単で、時間もかからずに出来る料理になっています。

 

それでは材料と作り方です。

 

材料

・ナス   2本

・塩  適量

・ニンニク(みじん切り) 1/2かけ

・赤唐辛子 (みじん切り)少量 

オレガノ(乾燥)

・赤ワインビネガー 20ml

・EVオリーブオイル 30ml

 

作り方

1.ナスの皮を所々剥き、2㎝程の厚めにカットする。

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2.バットに並べて、両面にオイルを塗ってコーティングする。

(グリルする前にオイルでコーティングする事で、水分が逃げずに瑞々しく仕上がります。)

 

3.グリルパンを良く熱して、ナスをのせ強火で格子の焼き目がつく様に焼く。

両面とも、グリルパンに置いたら、塩をする。

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(格子模様がつくとより美味しく感じます。)

 

4.焼けたものからお皿に並べ、お皿がいっぱいになったら、ニンニク、唐辛子、オレガノ、赤ワインビネガー、EVオリーブオイルを回しかける。

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またその上に焼けたナスを重ねて、同様に味付けする。

 

 

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唐辛子のピリッとした辛さと、赤ワインビネガーの酸味、ナスの芯まで火が入った食感、グリルの香ばしさとまさにイタリアらしい料理となっています。

 

ポイントは、焼く前にナスをオイルでコーティングする事。

これをするかしないかで、出来上がりが全く別物になりますので忘れずに。

 

あとは、グリルパンから煙が出るくらいまで熱々にしておく事。

ナスは繊維が固く熱が伝わりにくいので、高温の熱で繊維を壊します。そうする事で、トロッとした食感になりますよ。

 

あと、フライパンだとこの美味しさは出せませんので、ぜひグリルパンでグリルしてくださいね。

 

それでは、buon appetito♬

 

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記事を書いた人

古瀬 要(ふるせ かなめ)

 

湘南のイタリアンレストランでシェフを務める。

その後、妻と二人で世界一周の旅に出る。 旅

のテーマは“食と農業”  。

各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。

旅は順調に進むも、9ヶ月目に妊娠が分かり帰国する。

旅を通して、色々な国で、働く人をみて感じた、日本人の様に仕事一辺倒にならずに、(日本の飲食業の勤務時間の長さは異常で、持続可能ではありません。)仕事も遊びも心から楽しみ、人生を謳歌するスタイルに共感する。

今は、自分らしく、「脱・日本の飲食業の常識」を胸に、持続可能な働き方を見つける為に日々奮闘中。