春にぴったりなイタリアンの前菜料理 生しらすのカラブリア風
ciao‼︎
当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピと、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。
今回は、これからの暖かくなる季節に、キリッと冷やした白ワインと相性抜群の、簡単に出来て美味しい前菜(アンティパスト)のレシピを紹介します。
まず、カラブリア州の紹介ですが、イタリアの形はブーツで例えられますが、ブーツで例えるなら、つま先にあたる場所です。
そして、このカラブリアの人々は、「大の唐辛子好き🌶」とイタリア全土でも言われております。
唐辛子を効かせた料理は、大抵「カラブリア風」と呼ばれています。
イタリア本土の最南端に位置する場所なので、真夏は日本の夏のように暑くなります。
高温になると食材が傷みやすいので、傷みやすい食材の保存に唐辛子が使われるようになったのではと言われております。
そんな唐辛子がピリッと効いた料理です。
材料
・生シラス 200g
・唐辛子 適量
・イタリアンパセリ 適量
・EVオリーブオイル 適量
・レモンの皮 適量
作り方
1.お皿に生シラスを乗せる。
2.EVオリーブオイルを、回しかける。
3.唐辛子を、手で揉みつぶすように粗めに細かくして生シラスの上に散らす。
4.レモンの皮をゼスターで摩り下ろして生シラスの上に散らす。
(摩り下ろす時に白い綿の部分が入ると苦味が出るので注意する。)
5.イタリアンパセリを粗くみじん切りにして生シラスの上に散らす。
生シラスの磯の香りと、オリーブオイルが相性ぴったりです。
そして、爽やかなレモンの香りと、味を引き締める唐辛子の辛さと、口の中に奥行きのある複雑な味が広がって、白ワインもぐいぐい進みますよ。
時間がない時も、手軽に作れて、白ワインに、ぴったりなので是非お試しください。
イタリア料理は、リストランテで食べるようなキレイで、大きなお皿に盛り付けてあるような豪華でオシャレな料理もありますが、本来は、肥沃な土地で育ってその場所で収穫した、新鮮で味の濃い野菜や、地中海で採れる鮮度の良い魚貝類を、あまり手を加えずシンプルに調理して、素材の味を活かしたものが本来のイタリア料理の形です。
今回紹介した生シラスのカラブリア風は、そんなイタリアらしい料理となっています。
それではBuon appetito♫
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記事を書いた人
古瀬要(ふるせ かなめ)
湘南のイタリアンレストランでシェフを務める。
その後、妻と長年の夢だった世界一周の旅に出る。旅のテーマは“食と農業”。
各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。
旅は順調に進むも、9ヶ月目に妊娠が分かり帰国する。
レストランでの修行時代に、朝から晩まで働き続ける持続可能ではない働き方に疑問を抱いていたので、僕達らしい持続可能な働き方をしよう。と導き出したのが、料理とマッサージ(嫁はマッサージを生業としている)を融合したゲストハウスを作る事。
今はその夢に向かって日々奮闘中。