イタリアンが好き

イタリア料理を中心に、前菜、パスタ、ピッツァ、メイン料理のレシピと、プロのシェフが使うちょっとしたコツを書き綴るイタリアンシェフのブログ

アサリのパスタ ボンゴレ・ビアンコのレシピ

ciao!

 

当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピと、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。

 

今回は、アサリを使ったパスタの代表、「ボンゴレ・ビアンコ」です。

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本場イタリアではアサリというと、お高めの食材になるらしいです。

ですが日本だと、高級食材の部類には入らないので、来日したイタリア人はアサリのパスタを頼みたがるらしいです。

 

春になるとアサリも旬を迎えて、身もぷっくりと大きくなり、味も濃くなって美味しくなりますね。

 

まず、ボンゴレのパスタを美味しく味わうためには、やっぱりビアンコ(オイルベース)で食べるのが一番だと思います。

 

トマトソースを入れた、ボンゴレロッソもありますが、トマトの酸味や、甘味がアサリの味を邪魔してしまう気がします。


でも、たまにロッソも食べたくなりますけどね。

それでは、材料と作り方です。

 

材料(一人前)
・パスタ 100g
・砂抜きしたアサリ 10〜20粒
・EVオリーブオイル 適量
・ニンニク (みじん切り)1片
イタリアンパセリ 適量
・白ワイン 100cc

 

作り方
1.パスタを茹で始める。

 

2.フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れ弱火にかける。
*ニンニクにじっくりと火を入れるイメージで。

 

3.ニンニクの香りがしてきたら、砂抜きしたアサリを入れ、白ワインを入れて中火にし蓋をして3分程待つ。

 

4.アサリの口が全て開いたのを確認したら、火を消す。
*口が開いてから、火を入れ続けると身が縮んでしまいます。

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余談ですが、アサリとプチトマトも相性が良いです。プチトマトを入れる場合はプチトマトでマッキュアート(染みをつける)にするイメージで)

 

5.パスタを袋の表示時間よりも2分ほど早く鍋から取り出してフライパンに入れる。

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(直接トングで掴んでフライパンへ)

 

6.EVオリーブオイルを大さじ2、パスタの茹で汁をお玉一杯フライパンに入れて、火をつけて箸でグルグルと混ぜながらフライパンの中でパスタをアルデンテに仕上げる。

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(パスタをフライパンに入れた時は水分が多くてシャバシャバですが、この水分をパスタに吸わせてあげるイメージ)


*パスタが固いようなら、パスタの茹で汁を少しずつ加えながら調整して下さい。

 

7.火を消して、グルグルと箸で混ぜてパスタの温度を少し下げてから、お皿にパスタを先に盛り付け、上からアサリをランダムに乗せる。

 

8.細かく切ったイタリアンパセリを散らして、仕上げのEVオリーブオイルを回しかけて完成‼︎

 

 

魚介系のパスタを作る時のポイントは、魚介から出る出汁をパスタに吸わせてあげる事です。


フライパンの中で、アルデンテに仕上げるのは慣れるまで難しいですが、パスタがアサリの出汁を吸ってくれるので、美味しさが格段に上がりますよ。

 

隠し技として、カラスミをかけると、より味に深みが出て美味しくなります。

 

是非是非お試し下さいね。


それでは、Buon appetito♫

 

 

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記事を書いた人

古瀬 要(ふるせ かなめ)

 

湘南のイタリアンレストランでシェフを務める。

その後、妻と二人で世界一周の旅に出る。

旅のテーマは“食と農業”  。

各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。

旅は順調に進むも、9ヶ月目に妻が妊娠をしているのが分かり帰国する。

 

旅を通して、色々な国で、働く人をみて感じた、日本人の様に仕事一辺倒にならずに、(日本の飲食業の勤務時間の長さは異常で、持続可能ではありません。)仕事も遊びも心から楽しみ、人生を謳歌するスタイルに共感する。

今は、「脱・日本の飲食業の常識」を胸に、自分らしい持続可能な働き方を見つける為に日々奮闘中。