イタリアンが好き

イタリア料理を中心に、前菜、パスタ、ピッツァ、メイン料理のレシピと、プロのシェフが使うちょっとしたコツを書き綴るイタリアンシェフのブログ

娼婦風パスタ プッタネスカのレシピ・カンパーニャ州

ciao‼︎

 

当ブログは、イタリア料理のアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのレシピと、プロのシェフが使う、料理を美味しくする一手間、考え方、技法などを紹介するブログです。

 

 

今回はカンパーニャ州を代表するパスタ・プッタネスカのレシピの紹介です。

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プッタネスカを直訳すると「娼婦風パスタ」。
娼婦が客引きの為に使ったほど美味しいことからこの名前がついたと言われています。
イタリアらしい歴史を持つパスタです。

ケッパーの酸味、アンチョビーの塩気、唐辛子の辛味、トマトの酸味、オリーブが、混然一体となって絡み合って、シンプルだけど、また食べたくなる美味しさのパスタです。

 

賄いでもよく食べた思い出の味です。

それでは、材料と作り方です。

 

材料(一人前)
・パスタ 100g
・アンチョビーフィレ 3〜4枚
・グリーンオリーブ 4個
ブラックオリーブ 8個
・ケッパー 10粒
・トマトソース 50g
・ニンニク (みじん切り)10g
・唐辛子(種を取り除く) 1本
・EVオリーブオイル 適量
イタリアンパセリ 適量

 

 

作り方

1.パスタを茹で始める。 

 

2.フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて、弱火にかける。

 

3.ニンニクの香りがして来たら、アンチョビー、唐辛子を入れる。アンチョビーを潰しながら炒める。
*アンチョビーにしっかり火を入れないと生臭さが残ります。

 

4.ケッパー、オリーブ、イタリアンパセリを入れてオイルに香りを移してから、トマトソースを入れる。

 

5.中火で2〜3分煮てオイルとトマトソースを分離させる。分離したら火を止める。
*トマトソースをしっかり煮詰めることで、トマトの酸味がまろやかになり、水分も蒸発して味が凝縮する。

 

6.茹で上がったパスタをフライパンに入れて、温度を下げるように箸で30秒程グルグルと混ぜる。

温度を下げる方法が分からない方は下記の記事の中に詳しく書いてあります。 

イタリアンシェフが教える、自宅でパスタを美味しく作る6つのポイント! - イタリアンが好き

 

7.器にパスタを盛りイタリアンパセリを散らしてEVオリーブオイルを回しかけて完成‼︎

 

ポイントは、アンチョビーにしっかりと火を入れる事で、生臭さを消す事と、トマトソースを入れすぎない事。

トマトソースを入れすぎると、パスタの小麦の香り、味が楽しめないのと、ケッパーやオリーブの繊細な味が分からなくなってしまうので、トマトソースは控えめに入れましょう。

 

 

それでは、Buon appetito‼︎

 

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記事を書いた人

古瀬 要(ふるせ かなめ)

 

湘南のイタリアンレストランでシェフを務める。

その後、妻と長年の夢だった世界一周の旅に出る。旅のテーマは“食と農業” 。

各国でCooking Schoolに通い、Farm Stayを経験する。旅は順調に進むも、9ヶ月目に妊娠が分かり帰国する。

レストランでの修行時代に、朝から晩まで働き続ける持続可能ではない働き方に疑問を抱いていたので、僕達らしい持続可能な働き方をしよう。と導き出したのが、料理とマッサージ(嫁はマッサージを生業としている)を融合したゲストハウスを作る事。

今はその夢に向かって日々奮闘中。